たんぽぽの取り組みが”ソーシャルワーク研究所ブックレット”に掲載されました‼
2021年10月1日
こんにちは!サービス提供責任者のY.Iです!
なんと、2021年8月31日付けで発行されたソーシャルワーク研究所ブックレットに
たんぽぽスタッフの取り組みが大々的に取り上げられることになりました‼(👏パチパチ)
このブックレットでは、支援困難事例に対して現場のソーシャルワーカーがどのように考え、動き、課題を解決していくのか
1つの事例に沿って支援過程を描き、その後各領域の専門家たちによる討論会で事例の考察を深めた内容となっています。
今回<第14号>のテーマは
『専門職間の「境界」が生み出す「狭間」の解消方法を考える
アルコール依存症者の回復支援における
ソーシャルワーカーの「リーダーシップ」を手がかりに』
うーん…難しいテーマですね笑
少しかみ砕いて言うと、現代の福祉業界には役割を細分化された数多くの専門職が存在します。本来は連携協働するはずが、いつの間にか互いに見えない壁を作り線を引き、私の役割はここまでだからここから先は知りませんといった専門職間に発生する無意識の「境界」によって、本来必要とする福祉の支援を受けることができないままの人がいます。そのような人たちを福祉制度の「狭間」に取り残されてしまった人と呼んでいます。
今回の事例に登場するアルコール依存症者はまさにその「狭間」に取り残されてしまい、抜け出すことができなくなっていました。たんぽぽのソーシャルワーカーがアルコール依存症者を「狭間」から救い出すべくリーダーシップを発揮し、関係する専門職たちへ連携協働を図り「境界」を取り除くため奔走する姿が描かれています。
地域には「狭間」に取り残され、必要な支援を受けられない人々がたくさん存在します。
たんぽぽが本来の制度枠内で支援する対象は介護保険法による(※)利用者様のみです。※65歳以上、もしくは40歳以上で特定疾病に該当する者
しかし、制度の枠の中だけでは救い出せない人もいます。そのような人を見過ごすこともできません。私たちに必要なことは制度枠外のことを他人事だと決めつけず、必要な支援が受けられるよう適切な専門職につなげるための知識と行動力を持つことです。
これから先、多様化するニーズを抱えた「地域」での支援を続けていくうえで、今求められている地域包括ケアの一員となれるよう、たんぽぽのスタッフは実践を通じて今よりもさらに知識と行動力を研磨していく必要があります。
このブックレットが少しでも多くの支援者の手に届き、抱えている支援困難事例の解決の一助になれば幸いです。