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10月全体研修「ボディメカニクスを意識した移動・移乗介助」

2021年10月20日

こんにちは!サービス提供責任者のY.Iです!

10月の全体研修は前月に引き続き、ボディメカニクス関連です!

 

 

前半は、ボディメカニクスを意識しながらベッド→車いすへ移乗介助を体験してもらいました。

利用者の状態設定は、四肢の麻痺無し・腰が痛い・下肢筋力低下が著しいというイメージです。

介助で特に意識したポイントは、①重心を下げる②支持基底面積を広くとる③利用者に密着する④持ち上げずスライドさせるの4点です。

皆さん実際にやると介助手順に注意が向きがちでボディメカニクスへの意識がおろそかに笑

今回は練習なので、ポイントを1つずつ踏んで介助してもらうと非常にスムーズに腰への負担なく移乗することができました。

ボディメカニクスを日々の介助に取り入れると間違いなく腰痛予防につながると感じました。

 

 

後半では、脳梗塞後遺症による半身麻痺がある方の設定で介助体験してもらいました。

身体の半分に全く力が入らなくなると、ベッドから車いすへの利用者の可動域が極端に短くなるため、

できる限り準備段階で距離を縮めておく必要があります。

また、麻痺側の手足の保護も忘れがちですね。脳梗塞後遺症のある利用者は麻痺側の痛覚刺激が弱くなっているため、

手足が車いすやベッドに巻き込まれていても訴えが少ない場合が多いです。

 

 

こういった研修は普段身体介助が必要なサービスにかかわっていないスタッフでも、

いざという時に練習しているのとしていないのとでは対応力が変わってきますね。

万が一の緊急時でも慌てずに対応できる自信がつくと安心してサービスに入ることができます。

 

 

初任者研修や実務者研修は資格取得後のフォローアップ研修がないため、後は本人の自己研鑽のみに頼られます。

事業所が定期的にこのような研修を実施することがスタッフの成長、または安全を守ることにつながります。